スケートアメリカ2019女子シングルは美しくも熾烈な戦いでした。
アンナ・シェルバコワ選手~。あなた、そんなに可愛いのに、4回転ルッツ2本まで跳んじゃうんですか・・・。
坂本花織選手もシェルバコワ選手の4回転について、
見てるだけで、『は~っ』てなる。
引用:Number Web
と言っています。本当に、そう。「は~っ」なります。
1位 アンナ・シェルバコワ SP67.60 FS160.16 合計227.76
2位 ブレイディ・テネル SP75.10 FS141.04 合計216.14
3位 エリザベータ・トゥクタミシェワ SP67.28 FS138.67 合計205.97
現行ルールでは女子はSPに4回転を入れられないから、まだこれで済んでいるけれど、入れられたらと思うと! ( ;∀;)
スケートアメリカ2019 女子 (私的独断的)ダイジェスト
ブレイディ・テネル選手
テネル選手の滑り、好きです。2018年のJOで、彼女の演技を初めて生で見て以来のファンです。昨シーズンのプログラムは、SP/FSともに、海外選手のプログラムの中で一番好きでした。
今シーズンのプログラムも素敵です!
SPはMecanisms.
メカニズム=機械、装置、機械仕掛け
テネル選手のスケートは、概念や思想を演じます。すごいです。
SPは特にその個性が際立っています。友野くんがSPで演じるコンテンポラリーダンスのよう。細かい一音まですべて拾って、まさしく何かの装置のようにきっちりと動く。
そして、フィニッシュまで機械はブレない。止まらない。私、失敗しないので。

FS「ニュー・シネマ・パラダイス」
昨シーズンの「ロミオとジュリエット」が一女性のジュリエットを演じるのではなく、悲劇の運命そのものを演じるプログラム だったように、この「ニュー・シネマ・パラダイス」も影の薄いヒロイン( ←失礼。(^▽^;) )ではなく、あの映画の本当の主役であるシチリア島の映画館の栄枯盛衰をこそ、テネル選手は演じている。ノスタルジーそのもの を表現しています。
ブノワ・リショーさんは、本当に彼女の個性を理解して、彼女の魅力を引き出す良いプログラムを作るのですね~。そして、テネル選手はその提供されたプログラムを完璧に理解して、滑ってみせる。

SPとは異なった、余韻を残すフィニッシュ。
テネル選手の演技は、フィギュアスケートが持つ、ジャンプだけではない、もう一つの魅力の完成形を見せてくれていると思います。
アンバー・グレン選手
My sweet heart と呼ばせてください!
気持ち悪いですか?迷惑ですか? (^-^;
いやー、それくらいキュート。♡もつけちゃう。(^-^;
SP Scars 名前をコールされて、スタート地点に立つまでの緊張感がこちらにも伝わってきました。初々しい可愛さ。そして、美しさ。
その緊張感に打ち勝とうと、自分を奮い立たせる姿!

Do my best !

Yes, I can !
自分に言い聞かせ、演技スタート。丁寧に丁寧に紡いでいくプログラム。慎重にジャンプを重ねて、要素を重ねて・・・。
で、ジャンプ終わったぁ。からの、緊張感から解放されて自分の滑りを見せていく。
素晴らしい!心が掴まれました。ごく自然に応援してしまう。
見る人を幸せにし、自分の味方につけてしまう。そんな魅力を彼女は持っています。

I did it !
そして、滑り終えた後の、この笑顔!
My sweet heart って、呼んでもいいですか!? 笑
フィギュアスケートで表現することが好きで、プログラムを大事にしているのがとても分かります。こういうスケート、大好きです。
――って、なにこの「知ってる英語せいいっぱい全部並べ」は?笑
スケートアメリカ、日本女子、すごく残念でした…。
SP時点で
1位 ブレイディ・テネル選手 75.10
2位 坂本花織選手 73.25
3位 樋口新葉選手 71.76
これは是非、2人とも表彰台!と思ったのですが…。坂本花織選手が4位、樋口新葉選手が6位という結果。
花織ちゃんが表彰台乗れるかどうか、最終滑走のテネル選手の演技を見るのが複雑で…。テネル選手の滑りもとても好きですし、彼女にもbestな演技をして欲しいしで。
TVの前、一人で「どーしよー。いや、でも、がんばって。いや、でも、さかもっちゃんがぁ」とか、ぶつぶつ言いながら見ていました。
結局、素晴らしい集中力で素晴らしい演技を見せてくれた彼女が2位。あの演技を見せられたら、仕方ないなぁ・・・と思いました。
しかし、日本の女子選手が誰も表彰台に乗れなかったことが、じわじわとボディブローのように効いてきて・・・。
ジュニアグランプリでも、日本の女子選手が5位とか6位とか、あともうちょっと!ということが多かったので、シニアもなの?と。(-_-)
いや~。大変だよ~。(いや、私が言っても、どうしようもないんだけどさ。)
でも、SPは二人とも勢いのある素晴らしい演技でしたよ!
坂本花織選手 SP No Roots
このエッジの角度で、どうして倒れないのか。( ゚Д゚)

花織ちゃんの気持ちい~ジャンプ!
樋口新葉選手 SP Bird Set Free
本当に素敵なプログラム!昨シーズンの「エナージア」も最高で、最初は持ち越して欲しいと思っていましたが、これを見たら、新しいプログラムに挑戦してくれたことに感謝しかありません。今後、さらに自由に羽ばたく新葉ちゃんが見たいです。

bird set free. 鳥が自由に飛び立つように!
12位だった山下真瑚選手はもう、滑るの自体ツラそうで・・・。
SPは持ち越しだったので、昨年のカナダ大会のキラキラした「セビリアの理髪師」を思い出してしまい、こちらも切なくなってしまいました。
足の痛みがあるようですが、なんとか復調して欲しいです。
みんな、どうか、悔いのない演技を!悔いのないシーズンを!と、願います。
それに尽きます!
そして、もうスケートカナダ。このブログのスピードでは現実に追いつけない~。
いや~。大変だよ~。