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跳べるのに跳んじゃいけない4回転 ロシア大会 女子シングル2019

女子シングル

女子シングルもロシア勢が強かった。ワンツーフィニッシュの活躍です。

というか、ロステレコム杯、全カテゴリーの優勝がロシア勢!

1位  アレクサンドラ・トゥルソワ   SP 74.21   FS 160.26
2位  エフゲニア・メドベージェワ   SP 76.93   FS 148.83
3位  マライア・ベル   SP 67.11   FS 138.56

宮原知子選手は4位 (SP 63.09  FS 129.33)、横井ゆは菜選手は6位 (SP 56.51  FS 126.17)、白岩優奈選手は10位(SP 60.57   FS 109.46)でした。

宮原知子選手、残念でした・・・。
中国杯の素晴らしさに、これはきっとファイナルに行ってくれる!と期待していたのですが、SP/FS共に、知子ちゃんらしからぬミスが。

連戦は素人が考えるよりずっと、大変なのでしょう。知子ちゃん、あんなに華奢なんですもん。そりゃ、疲れるさ…。
今シーズンは浜田コーチから離れ、単身海外。今までコーチに任せていたプログラムも自ら考え、「自律」を目標。と、同い年だし、シニア上がって上位選手としての責任をずっと果たしてきたところも同じだからか、宇野くんといろいろシンクロしている知子ちゃん。

「4位」「GPファイナル5連続進出ならず」まで、シンクロしなくても~。( ;∀;)
ただ、知子ちゃんの場合、ファイナル進出はNHK杯の結果待ちなので、まだ可能性あります!!

白岩優奈選手は、体調が悪かったとのこと。本当に辛そうでしたものね…。

その中で、よく最後まで滑り切った!全日本ではあの、ほんわかした明るい優奈ちゃんの笑顔が見られるといいです。

ロステレコム杯2019 女子 (私的独断的)ダイジェスト

横井ゆは菜選手

GPシリーズシニア初参戦。
さすが、横井ゆは菜選手です。よい緊張感を持ってしっかり自分の演技をするぞという堂々とした気概を感じました。

FSでジャンプ転倒、壁にぶつかった後もクリスティーナの笑顔のまま演技を続けるその女優魂は、お見事!

SPは可愛い悪女。FSは清楚な聖女。と、しっかり演じ分けているのもすごいです。

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可憐なクリスティーヌ。

NHK杯も楽しんで、ゆは菜ちゃんの滑りで魅せて欲しいです。

アレクサンドラ・トゥルソワ選手

シェルバコア選手に続いてのGPファイナル進出決定です。こちらも意外性はゼロ

FS、冒頭の4Sは転倒しましたが、今大会も 4Lz、4T-3T、4T-1Eu-3S は、成功。
技術点は95.34!凄まじいとしか言いようがない。実際、サマリン選手のFS技術点は84.86です。

トゥルソワ選手は、女子がSPでは4回転が禁止されていることに

「男子は4回転ジャンプが許可されているから、 男子枠で出場したい」 と発言したとのこと。↓

jp.sputniknews.com

なかなか面白い記事です。

ロシア表彰台男子3人がそのことについてコメントしていますが、アリエフ選手はトゥルソワ選手(愛称サーシャ)を「サーシカ(小さな可愛いサーシャ)なら俺たちを負かしちゃうにちがいない」と言い、サマリン選手は「あの4回転 には唸るよ。 どうなってるのか想像もできない。宇宙レベルだ」 と言う。

本音でしょうね~。

とにかく、トゥルソワ選手のジャンプには圧倒されます。高さ、回転軸の細さからくる凄まじい回転の速さ、躊躇いのないその勢い。

スケーティングはぜんぜん洗練されていない、伸びない。演技も繊細さなど、はなから目指していないと宣言しているように、ぐいぐいとするべき要素を畳み込むようにこなしていく。

彼女の滑りは竜巻とか炎とか、人がその前では為すすべなく立ち尽くすしかない自然災害のようなかんじ。

でも、自然の脅威が人を惹きつけることがままあるように、トゥルソワ選手の演技には心を持っていかれる強さがあります。

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大木も根っこから引き抜く竜巻。
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演技終わっているのに、風が巻き起こってるよ。

きっと、どこまでも高く速く跳ぶ高難度のジャンプを完璧にこなして最高得点を叩き出すことこそ、彼女が目指しているスケートなのだと思います。だからこそ、それを目指せる男子の枠でこそ、戦いたいのでしょう。

そして、それを見てみたい!と思わせてしまう。こんな女子選手は初めてです。

SPで4回転を跳ばせてあげたい。というか、なぜ、女子はSPで4回転を跳んではいけないのか?なぜ、演技構成点の各要素の得点係数は男子と女子で違うのか。(SPは男子はそのまま、女子は×0.8、FSは男子は×2、女子は×1.6)

男子は技術以外のところでもっとがんばれ、女子は技術をもっとがんばれという意味での差?……難しい。

まあ、フィギュアスケートのルール、採点方法は、ず~っといろいろなことが言われている。それに、私は点数では測れないところの演技の魅力にやられてファンになるから、ある意味、点数に意味はない。

それでも、15歳のトゥルソワ選手がたとえば17歳になったときに、今のようなジャンプ構成でできるのか?と考えると、彼女の今この時の「自然の脅威的」演技を、とことん極めさせてあげられたらなぁと、思ってしまうのです。