鍵山優真選手、ユースオリンピック優勝おめでとうございます!\(^_^)/
と、いいながら、私が書くのはまだ全日本。鍵山優真選手と佐藤駿選手の同い年最強ライバルの全日本選手権について、書かないで済ますわけにはいきません。
鍵山優真選手から始めます。
ふたりはライバル
第88回全日本選手権は、金銀銅メダリスト勢揃い煽りとともに、Jr.ふたりの同い年ライバル煽りも何気にありましたね。
※7月1日を基準に分けるスケート年齢では、2003年5月5日生まれの鍵山くんが、2004年2月6日生まれの駿くんの一年上になりますが。
たしかに直近の試合結果は
全日本Jr. 1位 鍵山優真 2位 佐藤駿
Jr.GPF 1位 佐藤駿 4位 鍵山優真
こんな感じ。昨シーズンも全中でワンツー(1位 佐藤駿 2位 鍵山優真)。メディア的には絶好の煽り物件(笑)です。
果たして、全日本では、どちらが!?(あるいは、どちらも!?)って、なります。
結果は
3位 鍵山優真 SP 77.41 FS 180.58
5位 佐藤駿 SP 82.63 FS 163.82
鍵山くんが、第83回(2014年)大会の宇野くん以来のJr.勢台乗りを決めました!

鍵山優真選手
SPは、冒頭の3Aが抜けてしまったことが響き、7位からの発進。その3A以外は臆することなく滑り切る良い演技でしたが、終わった直後はとっても悔しそうでした。
しかし、SPの失敗を持ち越さず、その悔しさをしっかり晴らした素晴らしいFS!!

完璧に「タッカー」の小気味良さを演じきっていて、演技が終盤に近付くにつれ、会場全体の期待感もどんどんと増していき、フィニッシュで うわーっ! なりました!
彼を迎えた佐藤操コーチが「誇らしかった!」と声を掛けていたのが印象的。
緊張で委縮してもおかしくない全日本の舞台で、フリーだけならば、羽生選手を上回る2位です。その勝負強さは褒められてしかるべき。
第3回冬季ユースオリンピックでもSP3位からの逆転優勝です。
4年に一度。原則15歳~18歳対象。この条件を考えると、その舞台で結果を出すのは、もしかしたらオリンピック以上に大変。
一生に一度の舞台で金メダルをとってしまう。強いです!
鍵山優真が逆転優勝!|【冬季ユースオリンピック】男子フィギュアスケートFS | Olympic Channel
佐藤操コーチが鍵山くんのことを
ジャンプの質やスケーティングの滑らかさはとてもいいものを持っているし、穏やかさのなかに秘めた闘志を持ち合わせている選手だと思います。
引用:クワドラプルアクセル2019クライマックスp.125
と評しているインタビュー記事がありました。
この 秘めた闘志 が大舞台での崩れない演技をやり遂げる強さを生むのでしょうね。
そして、同じ誌面で「スケートを見るのが大好き」な スケオタ(笑)であるエピソードも語られていました。
一緒に新幹線で移動しているときも、「最近のおすすめ動画、観ますか?」と言うんです。「このときの町田(樹)くん、カッコいいから観てください」という調子で。(中略)そんなときは、彼もひとりのスケートファンになっています。
引用:同上
スケートファン。だからでしょうね~。鍵山くんの演技からは、観客を楽しませようとする根っからのエンターテイメント性が見て取れます。
表情豊かな鍵山くん。佐藤操コーチが言うには、「彼は心から踊っているので」

フリー滑りだす瞬間のこの表情すっごく好きですよ~。↑
すばらしく稀有な才能が、これからどこまで伸びていくのか。そして、同じ日本に同い年でもう一人佐藤駿選手というこれまた稀有な才能がある。
きっと、これから10年近く、10年を超えて、ふたりはライバルで共に成長していくスケート仲間であるんです。
いや~。奇跡だな。ひとりのスケートファンとして、その成長をリアルタイムで見ることが出来ること、本当に楽しみです。