ロシア3人娘の戦いが見られるかと思いましたが、
シェルバコワ選手が体調不良で欠場。くれぐれもお大事に。(>_<)
「愛」だ。
ロシア大会女子2020結果(敬称略)
順位 | 選手名 | SP | FS | TOTAL |
1 | エリザベータ・トゥクタミシェワ | 74.70 | 148.69 | 223.39 |
2 | アリョーナ・コストルナヤ | 78.84 | 141.94 | 220.78 |
3 | アナスタシア・グリャコワ | 70.07 | 128.96 | 199.03 |
トゥクタミシェワ選手、優勝おめでとうございます!
逆転のFSはもちろんですが、2位発進のSPもどちらも素敵な演技でした。
他の選手がいまだプログラムを滑る領域には
達しきれていない中、彼女は作品としての演技を見せてくれました。
3Aもきっちり決めて。
今シーズンのプログラムは、コケティッシュな色気を表現する今までの作品とは異なった印象。
しかし、SP「スパルタカス」/ FS「ねじまき鳥の歌」共に
円熟味を増しながら、尚も進化を続ける彼女の魅力が存分に発揮されている作品です。
まあ、美しい。

コリヤダくんの演技に艶が増したのは、
同門となった彼女にインスパイアされた結果では?と思っちゃう。(*’▽’)

「愛」を背負って滑るFSでは、
冒頭の3A-2Tのコンビネーション、後半の2A-3T-2Tの三連続ジャンプを成功させ、
和テイストの音色の一音一音を丁寧に表現。
そして、滑り終えた彼女の笑顔が、cute。

観客の皆さん、ヤグディンさんもスタオベ。

選手自らが、自身の演技に心から満足して
こんなに可愛い笑顔を見せてくれるって、最高に幸せです。
演技を見ながら思い出していたのは、
9月にCSテレ朝で放送があった
『私が今やるべきこと。~フィギュアスケーターたちの2020』
という番組での彼女の言葉。


「生きること。練習すること。成長すること。落ち込まないこと。」
とも語っていました。
「ねじまき鳥の歌」の振付は振付師の方が、オンラインでファンにアイデアを募って
皆で作ったプログラムなんですよね。
この日の演技からは、そんな大切なプログラムに対する彼女の愛が見えました。
愛を、笑顔を、ありがとう。(*’ω’*)
アスリート魂
解説の織田さんが、おっしゃっていた
「フィギュアスケーターには、
アート寄りな選手とアスリート寄りな選手がいる」との言葉。
今試合、SPは3位につけながらもFSで大きくジャンプが崩れ、
4位に後退し、表彰台を逃したアレクサンドラ・トゥルソワ選手。
SP70.81 FS128.12 TOTAL198.93
彼女は「生粋のアスリート」気質。

わたしはロシア3人娘の中で、トゥルソワ選手の滑りが一番好きなんです。
跳べるジャンプは、全部、跳びたいという、
勝ち負けさえ度外視するかんじの真っ直ぐな衝動が、まぶしくて。
「心ゆくまで跳ばせてあげて~。」って、思っていました。
跳べるのに跳んじゃいけない4回転 ロシア大会 女子シングル2019
だから、トゥルソワ選手が、確実に勝ちにいくスケートを求める
エテリコーチの下からプルシェンココーチの下に移籍したニュースを聞いても、
意外には思いませんでした。
現役中、4回転を跳ぶことにメリットがなくなったルール改正の後も、
4回転にこだわり続けたプルシェンコさんならば、
自由に跳びたい彼女の良き理解者になれるでしょうから。

SPでは3Aは手をつきましたが、跳ばないという選択肢はない。
FSはすべての4回転が嵌らず、それでも最後まで挑戦し続ける。
ロシアカップでは4回転を複数回成功させた試合もあったのですから、
今回は調子が悪かった、というだけでしょう。
滑りは、昨シーズンよりも格段に上手くなった印象。
スピードと強さはそのままに、滑らかさ、伸びが増していました。
でも、FSは戦闘モードのジュリエットに見えた。(^-^;
でも、そこがいい。(*’▽’)
ヤグプル


ロシア男子最強時代を築いたふたり。ヤグプル。
たんに並べたかっただけです。笑
最強のライバルでしたねぇ・・・。
※画像は「GPシリーズロシア大会2020」「私が今やるべきこと。~フィギュアスケーターたちの2020」からです。