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「トスカ」の深化を見たい

宮原知子

3月。ストックホルム世界選手権が近づいてまいりました。

3月のカレンダー

山と渓谷発行『フィギュアスケート日本代表ファンブック2020』
別冊付録「2020/2021観戦カレンダー」

3月は宮原知子選手です。(*’▽’)

photo/Yukihiko Taguchi

その月が誕生月の選手が写真にだいたい選ばれています。
知子ちゃんは3月26日生まれ。(三宅星南くんも誕生日。)

3月26日!
世界フィギュアまっただ中!

バースデーをお祝いするのは試合が終わってから、ゆっくりと、ですかね?
(たしか、ミラノワールドの時は宇野くんと友野くんがおっきいケーキ持ってた。なつかしい。)

全日本の「トスカ」

その世界選手権を十全に楽しむために、
最近、知子ちゃんの全日本での「トスカ」をリピート見しています。

良いプログラムです。力があるプログラム。
「トスカ」は、その重厚な世界観に比肩しうるスケートが出来る選手でなければとても難しい。
音楽に負けちゃうから。

全日本での宮原知子選手の滑りは、
トスカの重厚な世界感と、激しい情熱をみごとに表現していました。
観客の前での初お披露目とは思えなかった。
ぐいぐいと宮原知子が作るトスカの世界に引き込まれました。

2018-2019シーズンの「小雀に捧げる歌」のエディット・ピアフといい、
今回のトスカといい、知子ちゃんは強い歌姫を演じるのが上手いです!
スピン、ステップがドラマをつくる。

SP6位から逆転3位で、知子ちゃんがワールドに選出されてうれしかった。
女子はねー。熾烈でねー。
舞依ちゃんも新葉ちゃんも真瑚ちゃんも、そりゃあワールド行って欲しかったですが、

「ああ、今シーズン、この「トスカ」の深化をまだ見ることが出来る。」

って、思ってしまったのは、正直なところ。(;O;)

宮原知子選手の涙とワールドへの期待

レベル4のステップ、スピンで壮大な物語の幕を閉じ、力強くガッツポーズ。

演技後のインタビュー
「試合がない中で、自分なりに考えながらやってきたので、
思いっきり演技が出来てすごく良かったです。」
の言葉どおり、「ミスはありながらも」手応えを得た感。

しかし、そのすぐ後に流れた宮原知子選手の涙。

「6分間練習で調子がよかったから、このままなら」
「でも、去年の全日本も6分間練習では調子が良かったのに、本番では…」

ホッとしたのと、先の見えない一人での練習の日々と、去年の全日本での負の記憶と、
さまざまな感情の波が、この瞬間、知子ちゃんに押し寄せたんだろうなぁ・・・。

何度も涙を拭う知子ちゃんの姿に強い歌姫の人生を演じる彼女自身は、
広いリンクにぎりぎりの緊張感で立つ
ひとりの女性でしかないことを改めて思い出しました。
何度も大きな試合をこなし、さまざまな重圧に逃げることなく確実に実績を築いてきたアスリートであってもです。

知子ちゃん、よかった。
みずからの力で全日本の負の記憶を正の記憶に塗りかえた!

ワールドでは、ジャンプ全部揃えて、燃えるような情熱を宿したより強い「トスカ」を演じてください。
楽しみですっ。(^^)/

そして!そして!
新生「グノシエンヌ第1番ほか」も!

全日本ではループ一個抜けて、知子ちゃんもくやしそうでした。
でも、知子ちゃんって、くやしさの表出さえ奥ゆかしさを感じるよね。(^-^;

EXですばらしく完成されているプログラムだからこそ、
競技用に改変された部分に慣れるのが難しいのかもしれません。
感覚とか意識とか。

もちろん、宮原知子選手ならば、SPとしても素晴らしいプログラムを見せてくれるって、分かっています。

見る方も、これは別のプログラムとして堪能するべきかも。
静謐さ+ひりつく緊張感
これね!

世界選手権で宮原知子選手自身、納得のいく最高の演技が出来、
知子ちゃんが流す涙はうれし涙で、それを見る観客は欣喜雀躍で、
結果、知子ちゃんがハッピーなバースデーをお祝いできるといいな!

※画像は「全日本フィギュアスケート選手権2020」からです。