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それぞれの「スケート人生」

フィギュアスケート

春は卒業シーズン。
同時に新しい人生への門出を祝うシーズンですね。

3月7日放送の「フィギュアスケートTV!」では
今シーズン限りで現役を引退する選手たちの特集がありました。

最後の全日本、最後の試合、最後の滑り。
さまざまな思いを抱きつつ、かみしめつつの滑りは胸を打ちます。

日野龍樹選手

全日本12回出場。すごいです。
だからこそ、これからの全日本に彼の姿がないことの淋しさを今から思ってしまいます。

12回目の全日本で引退を決意。
「ここで終わっておかないと この後の人生が大変なことになると確信」
との言葉。
……うーん。深い。
全日本のリンクに立ち、心の奥から沸き起こった強い感情があったのかなぁ…。
日野くん本人にしか分からない感情が。

わたしが、日野龍樹選手の演技からいつも感じるのは、エレガンス。
知性、洗練。
佇まいがほんとうに美しい。一瞬の動きを切り取った上の画像にもそれは表れています。
5本の指先すべてに美意識が宿っている。美しい。

そして、日野くんといえば、後輩スケーターに慕われ、頼りにされている先輩のイメージ。

一生モノの友達がたくさんできた、できるというのが、このスポーツの一番の長所かなって思います。

「フィギュアスケートTV!第75回 20210307」ラストシーズンのパフォーマンス日野龍樹選手

1月の国体、FSを終え、多くの選手からの拍手に応えて挨拶したあとに戻ってきた日野選手を
リンクサイドで迎える横井ゆは菜ちゃん。

ぺこりとお辞儀し、エッジカバーを差し出す。
受け取る日野くん。

このシーンだけで、彼が皆にとってどんな存在だったのか分かるような気がしました。
なんかね、自然なんだよね。

日野くんがこれから先、どんな道を選ぶにしても、
きっと、彼の周りには彼を慕い、彼を信頼する人たちが集うのでしょう。

永井優香選手

全日本7回出場。

永井優香選手は、気品ある可憐さ。
花ならば、白い百合。
大きく華やかで香りも高い。騒がしい華美とは無縁な花。

2019全日本SP「白夜を行く」美しかった!

「これからは滑らず、純粋なファンとしてフィギュアスケートを楽しむ」
とのネット記事がありました。

彼女の上品な滑りをもう見ることが出来ないのは残念ですが、
その潔さもまた彼女らしい気がします。
記憶に咲き続け、薫り続ける花です。

山田耕新選手

社会人スケーター!おつかれさまでした!
みごとです!やりきった!

全日本10回出場。

「日々が忙しすぎて引退宣言をしても感傷に浸る暇がない」

喪失感とか淋しさとか、いろいろな感情が湧いてくるのは、
もうしばらく経ってからでしょうねぇ。
忙しい年度末が終わってから?(^-^;

Friends+αに出演された際

「社会人スケーターの終着点は?」
との問いに、

「“社会人スケーター”という概念がなくなったら、
それが社会人スケーターのゴールなのかな、と思います。」

と答えられていました。

「社会人スケーター」という概念がなくなることは、やはりまだ遠いでしょうが、
山田耕新選手がひとつの道を拓いてくれたのは確か。
「仕事と競技は両立できる」と、彼に続いてくれるスケーターが
たくさん出てくれたら嬉しいです。

スケート人生

引退する選手の方たちが口にする
「スケート人生」という言葉。

「人生」と言えるほどに打ち込んできた何かが、果たしてわたしにはあっただろうか。
毎回、その言葉を聞くと考えてしまいます。
それを口にするのは、20代前半の若いひとたちですしね。
耕新くんだって29歳!
12年13年15年…。フィギュアスケートが生活の中心にある人生。

そりゃあ、仕事はね。1日8時間、週5日、10年以上続けることはあるけどね。
でも、それは「日々」で「生活」で、「人生」とはとても言えない。
日々の糧を得るための手段にそれほどの努力や覚悟はいらないからな。
惰性でこなせたりするし。

だからこそ、
「人生」と言えるほどに、真摯にフィギュアスケートに向き合ってきた
選手の皆さんのまっすぐな視線はまぶしい。

どうか、これからの新しい人生、「スケート人生」以上に
輝かしいものにしてください。

わたしもがんばるよ。(‘ω’)ノ

※画像は「フィギュアスケートTV!(20210307放送)」「全日本フィギュア2019女子シングルSP」からです。