ストックホルムワールド男子シングルは、
なんと言っても、
ネイサン・チェン選手と鍵山優真選手!
あ、宇野くんは別枠です。(^-^;
順位 | 選手名 | SP | FS | 合計 |
1 | ネイサン・チェン | 98.85 | 222.03 | 320.88 |
2 | 鍵山優真 | 100.96 | 190.81 | 291.77 |
3 | 羽生結弦 | 106.98 | 182.20 | 289.18 |
ネイサン・チェン選手の強さ
SP「デスペラード」は驚きましたね~。
演技冒頭、ジャンプ跳びに行くスケートで
「あれ?おそい?」
からの、4Lz転倒!( ゚Д゚)
え!?転倒!?天下のネイサン・チェンが!?( ゚Д゚)
久しぶりすぎて、夢かと思った。( ゚Д゚)
中盤までは、ネイサン選手本来の滑らかスケーティングが見られず、別人のよう。
しかし徐々に調子をあげていき、3A、4F-3Tのコンビネーション成功。
後半は彼のスケートを見ることが出来、ほっとしました。
たった2分半の間にしっかり立て直してしまうの、さすが。

3位スタートとはいっても、1位との差は8.13点。
彼にとっては誤差みたいなもの。
――と思わせてしまうのが、他の選手にはまことに厳しい現実です~。
もちろん、羽生選手、鍵山選手の100点越え演技はスゴかったです。
SPから1日空けてのFS「メタモルフォーゼⅡほか」。
ネイサン・チェン選手は、最終グループ3番滑走。
も~ね~。王者!!!
ジャンプへの慎重さが、演技への感情移入を
少しだけ阻害していた印象がありますが、
すべてをクリアに決めきったあとの彼の跳躍、
めちゃくちゃ、かっこいい!↓

うお~。かっこい~。
ここから怒濤のフィニッシュへ。
無観客が、ほんと、もったいないっ。
観客がいたら、すごくすごく盛り上がったでしょう。
代わりに観戦していた選手みなさんのスタオベがステキでした。

FS 222.03点。
点数以上に、演技の圧倒的なクオリティの高さがすばらしいです。
文句なしの王者の滑りが嬉しいです。
鍵山優真選手の強さ
SP「Vocussion」好きです。
鍵山くんにすごく合っている。
パーカッションの弾むような早い音楽を
危なげなく滑り、踊るスケーティングスキルのたしかさ。

ワールド初参戦で、この安定感!
安定してても、小さくまとまっているわけではないんですよね。
「疾風堂々」なんて勝手に作った四文字熟語を進呈したい。
鍵山くんは、緊張を力にできるタイプですね~。
大物感、半端ないです。
100点越えで2位につけちゃうんですもん。
FS「アバター」
初ワールドで、17歳で、最終グループで、しかもSP2位発進。
ネイサン・チェン選手の後、羽生結弦選手の前の滑走順。
ネイサン・チェン選手の完璧な演技を一番近い位置で見たあとの滑走。
ふつーは、ガチガチでしょ。
自分の演技をやれって方が酷でしょ。
無理でしょ。罰ゲーム(←なんの?)か、って思うでしょ。
しかし、鍵山優真選手は、ふつーではない!
のびのびと、滑りきってしまう。
これは、すごいぞ~。
キスクラでお祈りポーズする鍵山くん。
点数が出て、表彰台確定!その瞬間↓

そのあと、ジャンピング喜びの舞。
かわいすぎ。(*’▽’)
お父さま正和コーチとの喜びのグータッチに、ジーンときちゃいました。
羽生選手が滑り終え、結果はFSも2位。みごと銀メダル。
おめでとう!!!
ネイサン・チェン選手の完璧な演技のあとで滑ることを
どう思ったかを聞かれ、
「(ネイサン選手は)ノーミスだろうと分かっていた」
だから、自分の演技に集中できたと答えた鍵山くん。
平昌オリンピックでネイサン選手がSP17位から
怒濤の4回転5本FSの感想を聞かれ、
「(崩れた)SPの方が驚きで、FSは驚かない。
これが(ネイサン選手の)本来の姿だから」(意訳)
と言った宇野くんを思い出しました。
ネイサン選手、信頼されてます。(^-^;
同時に、鍵山くんの強心臓ぶりが分かりますね。
さあ、かれはどこまで伸びていくのでしょう。
楽しみです。
見ているだけで幸せを感じるスケート
6位のキーガン・メッシング選手。
今大会、よかったなぁ。
良プログラムであるSP「パーフェクト」はもちろんですが、
FS「November Rain」も
きれいなジャンプと、ゆったりした大きなスケーティングで幸せをくれた。
パトリック・チャン選手が引退したあと、
カナダ男子はこれから厳しくなるな、などと思っていました。
EXで軽々とバク宙をやって見せるキーガン選手の身体能力の高さは、
疑うべくもありませんでしたが、
演技自体は大味で、正直、もの足りないな、と。
しかし、今大会の彼は滑りだけで感動させてくれました。
いつまでも見ていたい気持ちのよいスケートが素敵でした。
29歳ですっけ?
こんなふうに、進化してくれるスケーターこそ、
フィギュアスケートはジャンプだけの競技じゃないことを、
証明してくれる存在だと思います。
しかも、彼のジャンプは以前よりずっと安定している感じ。
今は、正真正銘カナダのエース。

FS演技終了直後のガッツポーズと涙をこらえる姿がすてきでした。
もうすぐパパになるそう。
パパになったキーガン選手が、
より円熟した滑りを見せてくれることを、大いに期待しています。(*’▽’)
※画像は「世界フィギュア2021」男子シングル からです。